センチ旅行記 高松・大阪・京都・金沢編 10月30日・31日(9日目、10日目)

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〜10月30日・金沢市内・東山〜兼六園・金沢城跡〜犀川〜香林坊〜近江町市場〜高岡・高岡古城公園〜
 2005年10月30日、今回の旅行最後のセンチ都市・金沢のセンチスポットを巡るべく、朝8時前にホテルを出発し、金沢駅前からバスに乗り、まずは東山のひがし茶屋街へ向かうこととなります。この日は前日の天気予報では雨模様となっていましたが、とりあえず空は青空を覗かせていました。


金沢・東山のひがし茶屋街(センチスポット)
小京都と呼ばれるに相応しい環境です


同じく東山のひがし茶屋街です(センチスポット)
歴史情緒ある町並み


ひがし茶屋街のセンチスポット


センチメンタルシャーニー第9話に登場した梅ノ橋


梅ノ橋の橋上より


朝早い為か、人通りの少ない梅ノ橋。

 バスは橋場町で下車し、浅野川大橋を渡ってしばらく歩くとひがし茶屋街です。センチ1でもおなじみの風景とでも言いましょうか。2年前にも来たことがあるため、道に迷うことはありません。それに観光スポットとしても有名でしょう。早速センチ1に近い構図で撮影。他にも観光客の姿がありますが、なるべく人の少ない瞬間を狙って撮影するのは、どこでも変わりませんね(笑。

 ひがし茶屋街から少し外れた場所に、浅野川に架かる梅の橋があります。この梅の橋はセンチメンタルジャーニー第9話、この金沢の保坂美由紀が主人公の回でも登場した歩行者専用の木造橋で、ここも純和風な雰囲気があります。

金沢城跡の石川門(センチスポット)


この場所も金沢城跡です(センチスポット)


上の写真のすぐ後ろ側を撮影(センチスポット)


保坂美由紀のマキシングルでおなじみの兼六園・瓢池


瓢池の立て札


金沢神社の金城霊澤(センチスポット)

 梅ノ橋を一通り見終えた後は、バスで兼六園下まで移動し、まずセンチスポットのひとつ、金沢城公園にある金沢城跡(址)を行ってみることにしました。この金沢城公園と兼六園は、道路ひとつ隔てて隣接し、入場券も両用を一緒に購入した方がいくらか安くなります。金沢城は加賀100万石で有名な、前田利家を藩祖とする加賀藩の居城でした。現在も金沢城独特の木造工法による菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が復元されて見学できます。ここへ来るのは2度目とはいえ、その独特の造りにいたく感心させられます。各櫓以外にも、広々とした公園として散策できるのも良いですね。

 金沢城公園を後にし、今度は隣の兼六園です。この日は日曜日ということもあってか、観光客の姿もそこそこに賑わっています。兼六園はセンチメンタルジャーニー第9話で美由紀とカオルが訪れ、美由紀のマキシングル「友禅流し」の歌詞にも登場した瓢池がありました。江戸中期から100年以上かけて完成させただけあって、その色彩豊かな日本庭園は特別名勝に指定されるだけのことはあります。
 兼六園の随身坂から出て程なく金沢神社が見えてきました。金沢神社と金城霊澤もセンチスポットのひとつとして有名ですね。美由紀が大学受験の合格祈願を行った神社でもあります。

金沢神社と道路ひとつ隔てた場所にある石川県立美術館
(センチスポット)


犀川の畔。正確な場所は判らないので適当な場所で撮影
(センチスポット)


犀川沿いにある室生犀星碑


この辺にも見覚えが‥(センチスポット)


金沢市の繁華街・香林坊(センチスポット)


近江町市場(センチスポット)

 金沢神社から道路ひとつ隔てた場所に、石川県立美術館があります。金沢城跡、兼六園、金沢神社・金城霊澤、美術館と、この一帯にセンチスポットが集中していることになりますか。今回美術館の中には入りませんでしたが、センチスポットのひとつということで、入口で撮影。美術館近くのバス停から、次の目的地・犀川へ向かいました。犀川も金沢のセンチスポットのひとつで、室生犀星の文学碑で有名でしょうか。犀川沿いの風景も似たような場所が多く、センチ1で使用された場所は中々特定できませんでした。そのうちセンチスポットのひとつはすぐに撮影できましたが‥。日が差し、人通りも多くなく、この犀川周辺も散策に向いた環境ですね。センチ1で初めて美由紀と再会したときに相談を持ちかけられたのも、この辺りだったと思います。

 犀川からしばらく歩き、金沢市の繁華街・香林坊へ到着です。金沢のセンチスポットの中では最も有名な場所かもしれませんね。人通りも多い場所です。「香林坊」の石碑を撮影して金沢市内スポット最後の近江町市場へバスで移動。距離的には歩いて行けなくもないのですが、ちょっと歩きつかれたので(苦笑。

 近江町市場は写真の通り、主に海産物を取り扱っている市場です。ここもセンチスポットということで撮影。それにしても、この30日に巡った金沢市内スポットのほとんどは2年前にも訪れているんですよね‥。時計を見ると、まだ午後1時過ぎ。ここは今日行く予定ではなかった金沢市外スポットのひとつ、高岡市の高岡古城公園へ行ってみようと思いました。

JR金沢駅前


金沢→高岡間を利用した、457系・475系普通列車。


高岡古城公園(センチスポット)


高岡古城公園の前田利長像


キリシタン大名・高山右近像


JR高岡駅前

 近江町市場からバスでJR金沢駅前へ。金沢駅から高岡へはJR線を利用、普通列車で約50分ほど。この時乗車した普通列車は、かつて急行列車として全国各地で見ることのできた165系電車と同じタイプの電車で(457系・475系)、大きなライトが特徴的です。金沢高岡間は特急列車の本数も多いのですが、行きは普通、特急列車は帰りに利用することにしました。

 北陸本線は線形が良く、普通列車といえども速度も速いので、疲れが溜まっているためか少し眠っていたようです。高岡駅では多くの乗降があり、北陸の地方都市として駅前も結構開けているものですね。高岡駅から高岡古城公園までは、徒歩10分余り。公園内には博物館や神社、キリシタン大名で有名な高山右近像やここ高岡に縁のある前田利長像があります。どちらも威風堂々としたもので、戦国末期を生き抜いた武将らしい風貌ですね。さて、この高岡古城公園ですが、この高岡市は金沢市外スポットには違いありませんが、厳密には隣の富山県だったりします。私は生まれてこのかた北海道在住ということもあってか、都道府県境というものに鈍感で、どの辺りで石川県から富山県へ移動したのか気が付きませんでした(苦笑)。それはともかく、高岡古城公園は市民の憩いの場所として、良い場所だと思いますが、センチ1では1月にこの公園で美由紀と花火をしたんですよね‥。

高岡→金沢間で利用した名古屋行特急「しらさぎ」


金沢駅へ到着した485系特急「雷鳥」


JR金沢駅改札口


回送で入線してきた寝台特急「北陸」


金沢駅7番ホームの電光表示板



金沢→函館間を乗車した寝台特急「日本海1号」の方行幕
外は雨の為、水滴が付いています


寝台特急「日本海1号」の1号車通路


「日本海1号」A個室内


A個室シングルデラックスのアメニティグッズ


ここでセンチフィギュア全員で記念撮影(笑


テレビデオ、洗面台、コンセント等、豪華な設備です。


午後11時50分過ぎ、直江津到着。

 高山から金沢へは特急列車を利用します。乗車券と自由席特急券を購入し、683系特急「しらさぎ」に乗車。自由席はわりと空いており、約25分間ですが快適でした。速度も速いですね。普通列車の半分の時間で走りきります。やがて到着した金沢駅では、七尾線の和倉温泉から来た「しらさぎ」と連結する為、停車時に2度衝撃がありました。時間は午後4時過ぎで、この後しばらくホームで鉄道写真を撮影したり時間を潰し、金沢駅周辺や金沢駅地下のお土産屋を見て周ったり、夕食を食べた後は金沢駅徒歩数分のところにある大型書店で立ち読みして過ごしました。午後8時過ぎに金沢駅へ戻るときには、外は強めの雨が降りしきる状況となり、どうも今回寝台列車に乗ろうとするたびに雨が降るような気がします‥。

 コンビニで夜食や何かを買い込み、改札を通ってホームへ。金沢駅のホームはセンチメンタルジャーニー第9話に登場したときは自動改札でしたが、実際は上の写真の通りでした(笑)。兎に角、ホームでしばらく何枚か写真を撮りながら待っていると、ここ金沢から一気に函館まで乗車する寝台特急「日本海1号」が入線。車両が濡れているところを見ると、依然として雨が降り続いているのでしょう。今回奮発して今まで乗車してきた中で最も豪華なA寝台個室・シングルデラックスに乗車しました。とは言っても、この「日本海」の個室寝台は、このA個室しかなく、他は全て開放B寝台です。つい先ほどホームに停車していた寝台特急「北陸」などは、所要時間が「日本海」の半分以下だというのに、個室寝台車両が4両も連結されていたり‥。しかしやはりA寝台車は雰囲気が違います。指定された個室に入ると、洗面台、テレビデオ、コンセント、ゴミ箱等があり、これでトイレがあれば完璧というところでしょうか。アメニティグッズの内容も充実しています。程なく発車し、検札時に車掌からカードキーとシャワーカードを受け取り、個室内の説明を受ける。実に丁寧な対応でした。この1号車の端にはシャワー室があり、A個室利用者のみ6分間無料で利用できるのですが、結局今回は利用しませんでした。

 この「日本海1号」のA個室にテレビデオがあるという情報は以前から聞き及んでいた為、センチメンタルジャーニー全12話分をDVDからダビングしたビデオテープを持ってきていたものの、実際テープを入れようとしても既に別のテープが入れてあり、固定されているのか取り出せない。どうもこのテープはビデオ上映ということで、JR側がセットしたのでしょう。やむなく夜通しジャーニー全話観る計画を断念し、HDDプレーヤーでセンチソングでも聴きながら、持ってきたセンチフィギュア全部で記念撮影したり(爆)、あるいは個室の照明を全て消して夜景を見たり‥。夜景といっても、直江津を過ぎる頃までは相変わらず強めの雨が降り続けていたのですが‥。

〜10月31日・東北・青森〜函館〜札幌〜
 日が変わり翌10月31日。この日はセンチの遠藤晶の誕生日ですが、今回の旅とはなんの関わりもありません。晶の誕生日に長崎へ行くというのは面白そうですが、実現は難しそうです‥。それは兎も角、31日入って最初の停車駅は新津。午前1時21分。そろそろ眠くなってきたので眠りに着こうかと考えながら外を見てみると、雲の隙間から星空が‥。照明は消したものの、もうしばらくセンチソングを聴きながら星空を眺めてみることにしました。結局眠ったのは午前2時過ぎだったと思います。

深夜の新津駅。人気はありません‥。


久々の青森ベイブリッジ


青森駅で購入した朝食の駅弁。妙子のフィギュアと撮影。


津軽線蟹田付近で青森方向を撮影

 31日朝起きたのは秋田駅到着直前の午前5時半頃。雨は止んでいるものの、少々雲に覆われていたようです。朝食は朝8時半頃に到着する青森駅で購入する予定なので、しばらくは昨夜買った夜食の残りを食べて適当に過ごしていました。これも個室ならでは。周囲に気を使わずに気楽に過ごすことができるというだけでも、高い寝台料金を払っただけのことはあると思います。弘前を出た頃から空は次第に晴れて、定刻通り青森に到着しました。ここで一部車両を切り離し、機関車の付け替えで20分以上停車します。その間駅弁を買ったり跨線橋からベイブリッジを半年振りに撮影したり‥。個室に戻ると駅弁と並べて妙子のフィギュアを撮影してみる。今回下車しなかったとはいえ、ここ青森は安達妙子のセンチ都市でもあるのです。

 この青森駅で方向転換し、こんどは逆方向へ進行し津軽線、海峡線を通っていよいよ北海道へ渡ります。10日振りの北海道。函館到着は、午前11時27分です。

江差線走行中に撮影した函館山


新しく変わった函館駅


函館駅周辺を撮影


青函連絡船・摩周丸


函館の路面電車


函館駅ホームの銅鑼


八戸行き485系特急「白鳥22号」


今回最後の乗車となるキハ183系特急「北斗11号」


「北斗11号」より撮影。大沼公園と駒ケ岳。


終点札幌駅の駅名標

 青森を出発してしばらくは津軽線を走ります。日差しが強く、窓の向こうの陸奥湾の水面の輝きも一際強い‥。途中蟹田を出ると、北海道の木古内まで高規格の津軽海峡線です。とはいえ、「白鳥」や「スーパー白鳥」と違い、速度はだいぶ遅いですね。ちなみにこの「日本海1号」は、日中走行する東能代〜函館間は寝台料金無しで乗車できるので、場合によってはB寝台車は騒々しくなります。こういう場合でも個室寝台は便利です。これでB個室車両も編成に加えれば、もっと人気が出ると思うのですが。

 昼間特急よりもゆっくり走行して青函トンネルを通り、途中木古内を経て、午前11時27分ようやく終点函館に到着です。この函館では次の札幌行き特急「北斗11号」の発車までしばらく時間があるので、5年ぶりに途中下車しました。5年前とは駅舎も変わって駅前も多少変化が見られます。駅前周辺や、かつての青函連絡船・摩周丸を見、撮影して昼食を取る。道内では札幌以外で唯一路面電車のある都市・函館。ちょうど函館駅前にも路面電車の駅があり、ここも写真撮影。後方の函館山といい、札幌とは300km以上離れているとはいえ、やっぱり北海道なんだなぁ‥、という気がします。それにここ1週間近く本州にいたせいか、少々肌寒いです(苦笑。

 朝市や駅前のアニメイトへ寄ったりして短い滞在時間を潰し、再び駅ホームへ戻る。戻ってここでもまたいくつかの鉄道写真を撮影しました。函館駅5番ホームには、かつて青函連絡船出航のときに鳴らされた銅鑼がありました。そして奇しくもちょうど一年前の10月31日、札幌→東京を経て四国高松まで鉄道を乗り継いで行く時に利用した、八戸行き特急「白鳥22号」が停車していたので撮影。ちょうどあれから一年か‥。早いものです。

 やがて札幌行きの特急「北斗11号」が入線してきました。この列車は札幌から来た特急「北斗8号」が函館駅で折り返して再び札幌へ戻ることになります。この「北斗8号」も1年前に札幌→函館間で利用しました。今回の帰り「北斗11号」では、これも奮発してグリーン車利用としました。グリーン車に乗るのは約5年ぶりですが、このキハ183系「北斗」のハイデッカーグリーン車に乗るのは今回が初めてです。普通車よりも座席の位置が高いので、少しは眺めが良いとは思いますが‥。JR北海道の特急グリーン車はオシボリと飲み物のサービスがあり、この日の「北斗11号」のグリーン車も空いていたので、ゆったりできました。途中、大沼国定公園付近を走行中に駒ケ岳を撮影したり。列車の走行中に車内から撮影すると、3度に2度は失敗するものですが、今回はうまく撮影できました。函館から札幌までの「北斗」の所要時間は、およそ3時間半。「スーパー北斗」だと10〜20分は短くて済みますが、とにかく北海道内とはいえそれなりの所要時間は覚悟しなければならないのが現状です。早く北海道新幹線が完成すると良いですね。

 午後4時59分、定刻通りに札幌駅に到着。辺りはもう日が沈んだ後で、やはり肌寒い。こうして今回の9泊10日に及ぶセンチ巡礼に終わりを告げたのでした。かつてないほどの長期間に及ぶ旅行でしたが、非常に充実した日々で、センチ巡礼ということを除いても日常から離れて貴重な体験をするという意味でも良い思い出となりました。

今回の2005年10月22〜31日・9泊10日間の内、車中泊は3日。往復鉄道という点は昨年の旅行と違いはありませんが、
旅行期間は今回が最長です。さすがに旅行後半ともなれば、時折疲れが表に出ることもありましたが、
そこは気力で凌ぎ(笑)、長期間に及んだわりには、そう極端な悪天候は23日と29日午前くらいのものでした。
そしてセンチ1からもうすぐ8年にもなろうとしている最中、やはりというか、センチスポットによっては
当時の面影が消えている所も‥。
その反面、当時とほぼ同じ姿を留めているスポットもあり、それはそれで切なさがこみ上げてきます

センチスポットといってもセンチ1のみならず、センチメンタルジャーニーのスポット、坪尻駅や大阪駅11番ホーム、
金沢の梅の橋や、姫路城といったセンチとは無関係の観光スポットも立ち寄ったり‥。
ただ、長期間に及ぶと想定外の事も起こりやすくなるわけで、綿密に計画したはずが
道に迷ったり、思わぬ出費が発生したりと、油断は禁物ですね。
ここ2年間は関西を中心としてセンチ巡礼を行いましたが、来年はまだ未踏の仙台、
横浜、名古屋、広島、福岡、長崎のいずれかの都市に行ってみたいものです。
個人的な希望としては、広島辺りを狙っていますが(苦笑。

「今回周ったセンチスポット」


金沢・保坂美由紀(東山・ひがし茶屋街・梅の橋、兼六園・金沢神社・金城霊澤、金沢城跡、
犀川、県立美術館、香林坊、近江町市場)「市内スポット」
高岡古城公園「市外スポット」


京都・綾崎若菜(京都タワー、東山、祗園、河原町、新京極、哲学の道、
嵐山・オルゴール博物館・嵯峨野・竹林の道)「市内スポット」
長岡京市・勝竜寺城公園、宇治公園、石清水八幡宮、松花堂「市外スポット」


大阪・森井夏穂(大阪城公園、天王寺)「市内スポット」


高松・杉原真奈美(玉藻公園、栗林公園、女木島、ライオン通り)「市内スポット」
フィッシングポート・フィッシャーマンズワース「市外スポット」


坪尻・七瀬優(坪尻駅)「センチメンタルジャーニースポット」

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